岸井大輔との会話

岸井大輔と会話をする。

2015/11/08

 

・「生成と受け入れる」という話。

 受け入れることは自身を否定することで、生成することはかなり肯定することだ。

 矛盾を起こすけれど、そのどちらもがあったほうがいい。

 両立は難しくとも、どちらもあったほうが面白い。

 

・私は、世界の捉え方を考えているのでは?

 私がしたい世界の捉え方があるとする。「こういうメカニズムがあり、こういう構造で出来ている」という風に。

 で、それは私だけの世界の捉え方であり、他者には理解ができない。

 

・世界の捉え方を勉強したいということは、世界を理解したいという欲求と同じことじゃない?

 大きくて普遍、共通、真理の世界があるのではなく、あなたの捉える、あなたが理解したい世界がある(私以外の他者にも、もちろんある)。

 

・だから、「貴方にはまる世界観を見つけた方がいい。」ということになる。「アイヌアボリジニや山伏や仏教や。」

 世界観というのは、私の捉えている世界(あるいは理解したい世界)の中身がどんなかってことだ。

 世界観をしっかりと持ちたい、私の捉えた世界をもっと深く知りたいと思う時に、おそらく「自然」という言葉が引っかかってくると思うんだけど、自分の中で立ち上がって「自然」と便宜上呼ばれている概念を、定義しようとしたり説明しようとしたりしても意味はない。

 

・概念、もしくは形容できない「なにか」を、手っ取り早く表すために言語を利用しているだけだから。

 そのなにかは自分の中にあるもので、触れ方や表への出し方はまだわかっていないしそんなすぐにはわからない。わかったとおもったら嘘だ。